midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

マリファナも銃もバカもOKの国」を読む。

久々に読んだ町山智浩作品。やっぱ、この人の単著はビールでも飲みながらヘラヘラ笑いながら読むような時に楽しめるんじゃないかと思う。そして、定期的に時事ネタを織り込んでアメリカ暮らしをレポートしてくれるので最新刊を読むのが良い。本作を対象としているのは2014年~2015年あたり。流行りのアメリカ英語の一文をテーマにして、それに対してオークランド在住の筆者が解説するというスタイルだ。取り扱われるのはSNS詐欺やネトウヨ(patriot)やら日本でも地続きの話題だったり、エリオット・ロジャーというアメリカならではの銃乱射事件の背景だったり、イラク戦争で瀕死の重傷を負ったボビー・ヘンラインというPTSDのコメディアンの話題だったり、女子刑務所にお勤めしたパイパー・カーマンという転落した良家の子女のお話だったりする。

だけど正直、一度読み終わるとすっと忘れてしまうようなエピソードが多く、そういう意味だと伊集院光の「のはなし」に通じる。決してこの評価は自分の中では悪くなく、両者ともに面白いエピソードを切り取るのが上手く、読むたびに新鮮な気持ちで楽しめるのだ。