midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「ミーンガールズ」を観る。

面白かった。今やちょっとアレなリンジーローハンの代表作で、アメリカのスクールカーストを主題に取り上げたコメディ。予定調和で無理やりきれいに収めた感じのお話だけど、恐らくこれを観るのは10代後半の男女がメインだろうし、テンポよくサクサク進むので楽しめるんじゃないだろうか。もっとダークで耽美的に描くとガス・ヴァン・サントの「エレファント」が描いた主題と重なるかもしれない。そして、本作の「後日談」的な位置づけとなると、かつてチアリーダーで典型的なクイーンビーだった女性が落ちぶれながら才気奮闘する「サンシャイン・クリーニング」を思い出す。

アフリカ(この、アフリカのどこの国って特定しない大雑把な表記が、製作者のステレオタイプというか、何となくのイメージで描いてる感じですごい)から転校してきた美少女がアメリカの公立高校で、一方でナードやゴスな友達と付き合い、一方でクイーンビーやワナビーな友達とも付き合って、イケメンジョックとの恋にも右往左往するという青春物語。脚本を書いてるのが先生役の女性で、サタデー・ナイト・ライブ出身の人らしい。

カルチャーショックというほどの驚きはないが、クイーンビーである女の子がワナビーな女の子たちに着ていい服やアクセサリーまで指定してるっていうのは面白かった。誇張してるかも知れないけど、それぞれ個性爆発、周囲なんて気にしないって感じで生きてると思われるアメリカ人も、ずいぶん日本人的な陰湿な内ゲバやってんだなぁと笑う。空気読まずにハロウィンで張り切って怖いコスしてきた主人公のリンジー・ローハンが浮いちゃったりとか。空気読むのって大事なんだなぁ…。後、どうでもいいけど生徒といけない遊びしていながらむちゃくちゃ保守的な保健体育の授業(男女が触れたらクラジミアになって死ぬ、とか)してるクソ先生がいい味出してた。GTOの袋田を思い出す。

あと、本作でも正直際立って可愛いのはアマンダ・セイフライド。リンジーより可愛いし、そして可愛いだけの金髪バカ女って感じの役を好演しててよかった。