midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「逸脱の精神史」を読む。

逸脱の精神史

逸脱の精神史

「逸脱」というと学生時代に学んだゴフマンの逸脱論が思い出されるけど、本書が対象としているのは過去の文献の中で、様々な疾患(とされるもの)がどのように定義づけられ、対処されていたかを丁寧に読んでいく内容だった。新しい説の提唱や現在の臨床についての言及は特にないんだけど、著者の博学ぶりと膨大な文献の整理が鮮やかで読んでいて楽しめた。