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webエンジニアのメモ

彼氏彼女の事情 (21) (花とゆめCOMICS)

彼氏彼女の事情 (21) (花とゆめCOMICS)

ひっどいね。少女マンガ読むのやめてもいいかもと思った。今まで面白いと思ったのってバナナフィッシュくらいのモンだと思う。俺にとっては殆ど全ての少女マンガはつまらないってのがやっぱ認めざるを得ないみたいだ。何でこんなにリアリティがない設定なのか。作者も言及してるけどほんと火サスっぽいというか安っぽいソープドラマでしかない。何で少女マンガ家は誰でも自分は恋愛巧者であるっていうポーズを繰り返すのか。この作者に関しては教養のなさとスイーツな買い物日記みたいなのがしつこいくらい繰り返される。そしてこれを読んで感動するフックを持ち合わせている女子たちにホントに共感できない。俺はこれ読み終えたら精神衛生のためシグルイとかバキとか冨樫マンガ読みたくなったよ。何でこんな薄っぺらいんだろう。一時代前なら萩尾望都とか作家として当然もってていいレベルの過去の文芸作品に対する教養があったと思う。でも、『少女マンガのような恋愛』って『夢見がちで現実にありえない恋愛』をさすと思うけど、何十年たってもここから抜け切れてない気がする。漫画史的に見ればこのジャンルは細やかな心理描写や複雑なコマの構成や時間の処理などを描くための技術を発達させたんだと思うけど、その技術を読者である女性を共感させるためにほとんど費やされてしまった。読んでて思い出したのは君に届けハチクロぼくの地球を守ってとか。登場人物のほぼ全てが誰かしらとくっつくというか恋愛してるところであったり、逆に言えば例え芸術やスポーツやSF的なガジェットがあっても結局恋愛以外何も書けないという点。まあこれは読者が求めてないということもあるだろう(その辺の啓蒙ってする人いないのかな、こち亀両さんは少女マンガ誌に男塾みたいなの書いてたけど)。また、後者は全然違う話だけど前半が彼女の話で後半が彼氏の話という構造とかお互い才色兼備とかそーゆーのがすごいクロスオーバーした。書いててもいらいらする。もっと想像力豊かな作品を書いて欲しいね、少なくともキャラの誰にも共感できない物語。それか身近な題材しか膨らませないってんならぜひとも『偏差値45くらいの高校に通うブスで成績が平凡で総菜屋でバイトしてる女の子が同じ高校の野球部の補欠でかったりーが口癖のにきび面のボーズと付き合うけど彼が浮気して別れる』みたいな物語を書いて欲しいね。