midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「正直不動産」を読む。

序盤だけ読んでて、「ナニワ金融道」や「闇金ウシジくん」みたいな教養書としてかなり有効だと思ってはいて、改めて7巻まで読んでみた。相変わらずタメになる話は多いんだけど、「ナニワ金融道」や「闇金ウシジくん」と比べるとコメディ色が強いのもあってリアリティの強度が低くなってしまい、嘘臭さが強くなってしまう。

日本で家を買う、借りるなどの局面で不動産屋と仕事する上ではもちろんプラスになることは多いんだけど、若干「マネーウォーズ」的な、見るからに悪徳感のある不動産屋とそこそこ誠実で正直な不動産屋のバトルマンガ感が出てきたのが残念。別に勝者と弱者を物語内で観たいのではなく、ある程度社会の縮図として楽しみたい勢としては悪の権化として描くのであれば不動産プレイヤーではなくもっと根元の政府や官僚とかを踏み込んで描いてもらえたら楽しめるかなと思った次第。特に、主人公と銀行員女性との薄寒い恋模様とかは萎えた。