midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

ベルイマン 「叫びとささやき」を観る。

 ベルイマン監督に関して、その名前を大学の先輩が口にしていることがあってから何となくスノッブなイメージの監督なんだろうなという印象と、本作の予告編がヴィスコンティ的でいかにも優雅な貴族的な感じだったので興味持って見てみたけど、クソだった。金持ち貴族の3姉妹とその侍女の4人が暮らす邸宅でてんやわんやする話。

金持ちでやることないとエネルギーがこうやって無為な方向に行っちゃうんだなぁというのを眺めてた感じ。冒頭の朝靄に浮かぶ豪邸や美しい調度品やドレスなど見た目にはなかなか面白いんだけど、中盤くらいまでほとんど物語が動かないのでジリジリと詰まんなさを感じてたら、急にファンタジックに自傷行為をはじめ出したりして一気にしらけた。何となく惰性で全部見たけど、苦痛な90分だった。ラストも現実とファンタジーの境目が不自然すぎてついていけなかった。やはり、観客をワクワクさせて引っ張るとかビックリさせるとか、下らないシチュエーションで笑わせるとか感情を動かすようなエンタメ要素は大事だなと思う今日この頃。