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「ポリスアカデミー」を観る。

80's洋楽読本を読んだ流れで、80年代臭が存分に感じられる映画を観たくて観てみた。アホ映画だけど、なんとシリーズ７まであるヒット作の初作品。人種や性別や年齢や体力の制限をとっぱらって警察学校の募集をした結果、変人ばかり集まってしまい、教官や事件を含めてドタバタギャグを繰り広げるという内容。当時の風俗・文化や街並みなどの風景が今観てると観もので、本編もそこそこ楽しめた。リアリティはほとんどないけど、本作のような描写が当時楽しめたという事実に関してリアリティがあると思う。

ギャグはドリフっぽさがあるというか、総じて大味だけど白けるほどでもなく、今見ても楽しめる。ただ、ちょっと下ネタ含め大人向けというか、80年代で言ったらＢＴＦとかＥＴとかフットルース、フラッシュダンス的な金字塔的な輝きがないのが惜しい。俳優陣が現代に至るまでほとんどブレイクしていないのが悲しい。キャラは主人公のマホニーに敵対する同期を含めてきちんと個性的でそれぞれに見せ場や背景があり、「オーシャンズ11」ばりに結構いい味だしてると思うんだけど。

個人的に一番受けたのが、マホニーに騙されてフレディー・マーキュリーみたいな髭面の革ジャン着たイケメンしかいない、いかにもなゲイ・クラブで恍惚としながら踊るクソ同期の姿かな。ある意味カリカチュアし過ぎかもしれないけど、笑えた。