midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「ギャル男でも分かる政治の話」を読む。

去年くらいに知ってから動向を追い続け、政治的にも多大な影響を受けつつある著者の初の単著。タイトル通り、脳みそ空っぽのギャル男4人に政治の話を伝えるために、スラムダンクやらNARUTOやらone pieceの話に引きつけて民主主義やら社会保障やらエネルギー問題やら雇用問題やら近年の政治的トピックを解説するというもの。

音喜多氏の語り口は滑らかで、何とかバカたちに政治が身近な現象で自分にも関わりが深いことを諭そうとするのだけど、いかんせんギャル男たちのレベルが低くて議論がおおざっぱになりがちで、流石に新しい知見や鋭い考察は得られなかった。ギャル男たちはみな二十歳前後で選挙権も持っている状態だが、本書は「小学生でもわかる」とタイトルを変えてもほとんど変わらないと思う。バカを演じて本書の体裁を整えてるのか知らんけど、ちょっと頭悪すぎで具合悪くなりそうな感じだった。ただ、一つ一つのトピックは勿論音喜多氏の政治的主張に近い語られ方をしており、基本的には自分の意見も近いのでそういう確認を出来たのは面白かった。しがないサラリーマンの自分であるが、ぜひとも日本的雇用システムはぶっ壊してほしいものだ。