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「スイミング・プール」を観る。

スイミング・プール [DVD]

面白かった。フランソワ・オゾン監督。偏屈なイギリス人の中年女性作家が気分転換に訪れた出版社の編集長のフランスの別荘で、同居する奔放な編集長の娘と共に奇妙な殺人事件に巻き込まれていくというお話。

フランスの美しい映像(フィルムで撮った質感がヨーロッパ映画的で好き)と、ちりばめられた夢なのか現実なのか分からない思わせぶりな場面の数々で謎解きを楽しくさせる。そして、リンチの「マルホランド・ドライブ」とかと違って結局謎は謎のまま(色んな解釈の仕方はあるんだけど、そのどのパターンも劇中で示されたエピソードのうち、合わないパズルのピースが出てくる)という終わり方も監督の狙い通りで面白い。