midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

アイズ・ワイド・シャット」を観る。

アイズ ワイド シャット [Blu-ray]

アイズ ワイド シャット [Blu-ray]

159分という長さを感じさせないスリリングで引き込まれる映画。めちゃ面白かった。トムクル・ニコキ主演。二人が夫婦だった時代の作品で、同時に離婚のきっかけにもなったという作品。キューブリック監督で遺作。本作がきっかけでフリーメイソンに殺されたなんていう噂まであり、映画の内容ともども怖い。NYに暮らす成功した医者であるトム・クルーズが、あるパーティで再会した医学部時代の友人でピアニストの口にした密会の噂を聞き、ふとした興味で参加したことをきっかけに殺人事件にまで巻き込まれていくというお話。夢物語のような恐ろしい現実が自分の知らないところでぱっくり口を開けて待ってるかもしれない、という恐怖。

やはり、謎の密会のシーンが息をのむほど美しく恐ろしい。キューブリックがこだわりぬいたであろう豪華なセットや衣装、アングル、参加者の振る舞いなど、映像としてここだけくりぬいても一つの作品になり得る素晴らしさだ。本作ではどちらかというとトム・クルーズの冒険がメインで、ニコール・キッドマンはあまり目立たないけど、やはりどこか妖艶である。パーティなどの場では素晴らしいドレスをまとって御金持ちそうなダンディなおっさんとダンスしたりするけど、普段は眼鏡かけて子育てする割と普通なお母さんなのに、どこかみなぎる性欲が感じられて面白い。ラストシーンの一言は一生忘れないだろうな。最高。