midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

エンド・オブ・ウォッチ」を観る。

なかなか面白かった。監督はあの「トレーニングデイ」のデビッド・エアーらしい(見てないけど)。ジェイク・ギレンホール主演のL.Aのサウスセントラルが担当区域の市警の日常を描いた映画。同じくL.Aを舞台にしたアン・ハサウェイの「裸の天使」よろしく、かなりリアリティ溢れる映像演出が良かった。

物語より描写に重きを、というようなリアルな日常を描くことに突出していて、主人公のジェイク・ギレンホールが自ら劇中で映す手持ちカメラと、映画視点用のカメラがうまく切り替わることで重層的な見せ方をしているのは面白い。ただ、(劇中で)なぜ上司やFBIからから「そのカメラ止めろ!」と言われているカメラで日常を撮ろうと思ったのかが不明なのだけれど(もしかしたら理由がどこかで描かれてたのかも)。この演出によって、ドキュメンタリーのような緊迫感を出せていて面白い。相棒のメキシコ系警官とのパトカー内の取り留めもない会話に結構な尺が割かれてるけど、下世話で非常にリアルだ。登場してくるアフリカ系やメキシコ系のギャングたちも実際にいそうな生々しい立ち振る舞いだし、ウシジマくんを観ているようなきな臭さを楽しめる。

後、「エンド・オブ・ウォッチ」って殉職って意味らしいね。何か意味が分かると、笑顔で他愛無い会話を交わす登場人物たちをもっと切ない気持ちで眺められるかも…。