midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

随分前になったけど「タフtough」を読んだ。

全巻読破アプリにて読破。途中まで、というか高校鉄拳伝タフまではかなり夢中になって楽しめたんだけど、それ以降はだいぶ萎えた。打撃あり、寝技あり、オールグラウンドで楽しめたキー坊は、高校卒業してからはついに波動拳みたいな技まで使うようになってしまった。父と子の対決とか、出生の秘密とか、総合格闘技の主人公が異種格闘技戦を繰り広げるところとか、物語の骨格が恐ろしく似ている「刃牙」ですら、飛び道具までは出したことはないはず。「自分で自由に間接を外せる」くらいの設定でとどめて欲しかったわ…。

本作を読んで、絵は飛び切りうまくても話作りが下手だとやっぱ面白くならないんだなーと新しい認識を得ることができた。緻密な筋肉の描写や戦闘シーンの上手さは刃牙よりもはるか上なんだけど、ダラダラ延命してる感とか、破城した感は刃牙よりもかなり劣る。続編もののマンガって、普通全編の人気キャラをどっかで登場させて人気を取るもんだと思うんだけど、本作ではそういうことを一切せず(朝昇とかは再登場するけど)、読者にとても不親切な点もいただけない。

ラーメン屋とか床屋に置いてあったら読むけど、それ以外ではあまり読むに値しないマンガ。