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tanaka tatsuyuki「cannabis works」を読む。

田中達之作品集CANNABISWORK

これはもともと友人がお勧めしてて興味はあったんだけど、今回初めて見てみた。モロにブレードランナー的というかAKIRA的というか、近未来の日本含むアジアの猥雑とした世界観が好きな人なんだなーと確認。海外で受けそうな感じ。元々はアニメーターで、ナディアとかの動画を作っていたらしい。段々と仕事の幅を広げて、オリジナルのイラストや漫画も描いているみたい。小道具とか機械の表現がうまい。ちょっと弐瓶勉的な要素もあるかも。

印象に残ったのはリンダキューブというゲームのキャラデザイン仕事。調べてみるとゲーム自体が「反ＲＰＧ」な要素(主人公は選ばれた勇者ではない、ラスボスはいない、どうあがいても世界は滅びる、プレイ時間中はイベントに関わらずリアルタイムで時間が進むなど)で出来ていて、近未来の「ノアの箱舟」に乗せるべき生き物のつがい(人間として主人公たちの男女含む)を集めるという世界観といいかなりツボ。本書にも載ってるけど結構グロ表現もあるみたいだけど、すごく楽しそうでやってみたいなーと思った。