画家と庭師とカンパーニュを見る。
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おっさん二人の友情物語。
という紹介のされ方をされてるみたいだけど、結構一方通行な感がしなくもない。庭師のおっさんは人の話を聞かないで喋りまくりだし(物静かな奥さんを見るからに、こういう人じゃなきゃやっていけないんだろうなーと思わせる)。社会的な地位のあるお芸術家が労働者階級の価値観をお勉強しましたっていう感じ。庭師のおっさんも画家のおっさんと衝突してお互いの人生観をアップデートしましたっていうなら「走れメロス」ばりに美しい友情物語だろうけどねぇ。
ご丁寧に画家のおっさんが庭師のおっさんのリクエストに丁寧に答えたラストシーンはちょっと綺麗にまとめすぎじゃない?と思った。
僕らのミライに逆回転も見る。
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
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これはすごく良い話。
ミシェル・ゴンドリーの前作「恋愛睡眠のすすめ」に通じるおもちゃ箱をひっくり返してみました感のあるチープで可愛い映像が存分に楽しめる作品。名作映画を次々にリメイクしていくシーンはすごく楽しめる。見たことのある人なら「確かにw」とうなずけるようなうまい作りだ。そして、面白い映像、話を創作する為の手段って結構幅広いよなぁと改めて思う。
ただ、これは単純なハリウッド製のこってりした全編CGとSFX映像駆使した大作を批判してるとは受けとりたくない。一般の消費者ならともかく、映像を作るものだったら、最新の絵作りに興味が持てないのはとてもナンセンスだと思うので(コルトレーンのモダンジャズしか認めないジャズ・ファンみたいな)。あくまで、オルタナティブ的な映像手段の提示として受け取ってもらいたいなぁ。
ストーリーもラストに向かってぐいぐい引き込む強さもあるし、ファートウォーミングなラストシーンも素敵。クサいと取られる向きもあるかもしれないが、プロジェクターの伏線がこんな風に生かされるとは!と素直に感動してしまった。
観賞後にびっくりしたのが、純朴なビデオ屋の青年がモス・デフだったということ!アメリカ人のラッパーなんて基本マッチョでブリンブリンでキャデラックとか派手な車で両手にビッチを抱えて乗ってそうなもんだけど、そのラッパーにオナニー話をさせるとは。モス・デフがラッパーとしてどんなキャラなのかは知らんけど、結構ベテランだってことは俺でも知ってるし、こんな役が出来るとは思いもよらなかった。てか、普段がブリンブリンだったら役者として上手すぎる。
唯一残念なのは邦題だな。作品内容を全くもって紹介しきれない(というかタイムスリップものだとミスリードさせそう)し、意図がさっぱりわからん。