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webエンジニアのメモ

ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)

ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)

ガリヴァー旅行記を読む。かなり面白かった。これはSF小説なんだな。

どの国でのエピソードも当時のイギリスを風刺してて、その辺の事情に明るいともっと楽しめたんだろうけど、最後のフウイヌム国での人間の行いをつらつら述べるあたりにスウィフトの厭生観が炸裂しててそこだけで読んでも面白いんではと思う。家畜人ヤプーとヤフーがここから来てるって初めて知ったしな。

全体を通して自国の政治や文化を相対的に見せようとしているんだろうけど、これに対して当時の世論はどう答えたのかな。必死に祖国礼賛とか書いて一応のエクスキューズをしているのも面白い。

あと、全体を通してガリヴァーがマヌケなのが良かった。シモの話も多いし、読者に対する配慮ってのがいちいち本文に出てくるけど、色々間違えてる感じがすばらしい。

なんでこんな本を教条主義的というか児童文学として定着させたのか全くの謎だ。全然教育に良くない。

天使のたまご [VHS]

天使のたまご [VHS]

天使のたまご。これも聖書とかの話を下敷きにしてるらしくて精度の高い鑑賞は出来てないだろうけど(すべての鑑賞は的外れである、みたいなのは置いといて)映像とかは見てて楽しかった。あまりストーリーもないし、少女にとってたまごが何だったのか正直よく分からんかった。何かの大戦後みたいな荒廃した全体の世界観が良かった。

Foundation Bit

Foundation Bit

先日タワレコで視聴。すごくスモーキーでかっこいい。ミニマルダブって今の気分。

ダブは結構今後掘っていきたいなー。リズムに対する緊張感とか試みとかが面白い。