midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

セルジュ・ゲンズブール」を読む。

正直別に彼については何かフランスでやたらモテ散らかした男というくらいのイメージでファンでもなんでもないのだが、本書を読んでもそのイメージが全く変わらなかったのが面白かった。というか、アル中・ドラッグ中毒でヘビースモーカー、傍若無人でセクハラだらけな言動などクズ男に思えてしまったのだが、まぁ日本で言う昭和のスター的な感じもするので同じようなもんかなという思いもしないでもない。それでも、音楽に映画など制作意欲は結構すごくて、色んなジャンルに目配せして作品を残してるし、後進への影響もすごいようなのでやはりすごい人なんだろうなという感じ。ちょっと気になったのがピーター・トッシュと録音したレゲエ・アルバム。聴いてみた感じも悪くなかった。

形式的にはすごく現代的なバンドデシネという感じで、セリフ回しもそれほど重くないのでスラスラ読めるし、見開きみたいなページだったり、シーンによってはタバコや酒が擬人化されたり、見たいな時折ファンタジックなテイストに移行するし、日本の漫画読みでも読みやすい内容だと思う。