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webエンジニアのメモ

 「ファウンダー」を観る。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ [DVD]

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ [DVD]

 

 面白かった!冴えない50代のセールスマンが創業間もないマクドナルドの効率的な生産システムに着目してフランチャイズ会社を興し、徹底した利潤追求の果てにやがては創業者をマクドナルドから追い出すまでに至った史実を描いた映画。

終盤に本人の実写映像インタビューがあって、本人レイ・クロックの著書からありがたいお言葉も語られるのだが、「成功に必要なのは、才能よりも学歴よりも執念と根気だ!」につきる。映画を通じて描かれるのも、金もコネも学歴もないのに、周りの顰蹙をものともせずに成功しようと躍起になっている強欲な男。ちなみにドナルド・トランプはレイ・クロックの現代版とも呼ばれているらしい。創業者兄弟を追い出した後、兄弟が別の名義で始めたハンバーガー屋の目の前にマクドナルドを出店して即座に潰したとかいうエピソードもあり、恩を思いッきり仇で返す態度がすがすがしくて笑えるレベルだ。正直友人として身近にいたら暑苦しいし、物語当初の彼であれば、完全に痛いオッサンなのだが、実際に世界一のチェーン店、マクドナルドというハンバーガー帝国を打ち立てたのだからすごい。全く料理の才能がなくても、工場のような体制で料理を生産することで一定のクオリティを保つという、今の時代なら当たり前のような方法がいかに画期的で発明的だったかということなのだろう。特に、テニスコートにチョークで線を引き、フライドポテト台やハンバーグを焼く台などの持ち場を決めてシュミレーションし、いかに効率的な動線を作れるか試行錯誤するシーンとかはなるほど、と思った。