midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

 「スピナマラダ」を読む。

 「ゴールデンカムイ」が絶賛最高な野田サトル氏の初連載。どうやら打ち切りになっちゃったらしいけど、マイナースポーツものとして普通に面白い。フィギュアスケートをやっていた主人公が転校をきっかけにアイスホッケーを始める、というお話。

主人公は俺様感あるけど素質満点な素人という設定で、スラムダンクの桜木っぽい。スケートを使うスポーツの棲み分け(アイスホッケー、フィギュア、スピードスケート等)って全然知らなかったけど、一般的にアイスホッケーよりフィギュアの方が求められる動きが多彩なためスケーティング技術は高いらしい。ということで主人公はジャンプやバックスケーティングを駆使する「速い」スケーターとして成長していくという、他競技からの技術スライド話も現実的で面白い。

後、ゴールデンカムイにも通じるキャラ達の変態的な魅力も見どころだし、ルールすら知らなかったアイスホッケーという競技をカッコ良く見せる演出力や画力も当時から持ってたんだなぁと分かる。ギャグシーンも多くて特に癖のある顧問が面白かった。ヒットする要素はたくさんあると思うのに、ヒットに繋がらなかったというのはマンガもやっぱ一種の博打なんだなぁと思わせる。