midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

 「岡崎に捧ぐ」を読む。

岡崎に捧ぐ コミック 全5巻セット

岡崎に捧ぐ コミック 全5巻セット

 

 1巻を試し読みして面白すぎていつか一気読みしようと思ってた作品。面白すぎて、止まらず5周位読んでしまった。著者の山本さほ氏は完全に同世代のため、劇中に出てくるゲームやマンガなどの固有名詞だったり、当時流行っていた文化やそれにまつわるエピソードが「あるある」で完全にタイムスリップした感じになれるのがまず最高。

「18歳で美大を目指してる頃、完全にアートやサブカルにかぶれる」とか「カラオケでくるりのワールズエンドスーパーノヴァを歌う」とか「中学のチャック付きジャージの足元を開けるのがお洒落」とか、「中学の時の同学年の不良たちは小さい頃から知ってるから全然怖くない」とか「小学生の頃ジャンプが発売される月曜日にその話題で持ち切り」とか全部自分も通ってきたし、余りに具体的すぎて怖い位。

著者が笑いに非常に貪欲なので、笑えるシーンも多いし、そして何より著者と「岡崎さん」をはじめとする絶妙な距離での友人関係がリアルで泣ける。「親友って何?」という多感な頃に色々と考えていたことが蘇ってきて胸熱くなること必死。

今年読んだマンガの中でも優勝候補の一作。