midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険」を観る。

映画 クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 [DVD]

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amazonプレミアムにクレしん映画が大量にアップされていたので、見たことない奴で評価の良い本作を観てみた。感想としてはちょっと微妙。なんだかんだ言って「オトナ帝国」「戦国大合戦」には勝てない気がするなぁ。群馬に出来たヘンダーランドという変な遊園地が実は別の世界から地球を侵略しに来た魔法使いの悪者の施設ということが遠足中のしんのすけにバレて、野原一家が戦うというストーリー。

ちょっと目を引いたのが、異世界に接したしんのすけが現実世界に適応しようと「日常」を送ろうとする数分の描写。映像としては普通の幼稚園児の生活を描いているものの、不穏なBGMでそれが仮初のものにすぎず、着々と危険(有名な敵役ス・ノーマン)が近づいてくる様子をうまく表現していて良かった。特に、カメラの視点がしんのすけ目線(要するにかなり上部を仰ぎ見た目線)になっていて、子供の感覚を味わうことが出来るのがうまい。というような細かな演出はうまいなーと思うんだけど、いかんせん敵キャラの描き方が薄いので「彼らがどのように地球を征服しようとしたのか」がいまいち分からず、弱い気がする。その点「オトナ帝国」は、敵役が「郷愁」という大人にとって強力な催眠剤のような力で辛いことばかりの現実から目を背けて支配しようとしていたのが凄く説得力があったし、敵に共感することも出来たんだけど、本作の悪役はバイキンマンと変わらない位地球を征服するための目的・手法が弱いので無理やりとってつけたような感じがしてしまう。後半から春日部防衛隊の面々が全く登場しなくなるのもちょっと悲しいしなぁ。