midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

石ノ森章太郎「大江戸相撲列伝」を読む。

昨日、初めて国技館の升席で大相撲の観覧に行った。正直言うともうちょっと近くで観る方が楽しいだろうな、とは思ったが、大男たちがバチバチ打ち合ってる姿は面白かった。あと、間近で見る力士の四股や弓取りといった所作の美しさは印象的だった。まあ要するに、本作は昨日のための予習的な感覚で手に取った本。面白かった。

本作は題名通り全て江戸時代が舞台となっており、石ノ森の手によって選ばれた相撲に関する題材は、例えば体は小さくとも横綱になった力士の話だったり、醜男の力士が遊女に入れあげて騙されてしまう話だったり、八百長を持ちかけられて反発し人を殺してしまう話だったり、主君のお抱え力士で絶対に負けられない相撲に勝たなければいけない話だったり、どれも人間臭く、江戸の文化も十分に感じられて面白い。ちょっと自分の中で相撲熱が高まっているので、もうちょっと色んなメディアで調べたりしてみようかなーと思う。