midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

トゥルー・ロマンス」を観る。

タランティーノ脚本らしい、サブカルB級感あふれるザ・バカップル映画。お話は単純だしテンポよく進むの気軽に楽しめる。綺麗にまとめたつもりだろうけど、いくらなんでもこんな筋書ありかよ(笑)とつっこみたくなるようなラストが凄い。倫理的な価値観から見たら完全にアウトだろ。コミックショップに勤めるサブカル男と娼婦が恋におち、ひょんなことから娼婦をかこっていた女衒の扱っていた麻薬を持ち出し、換金して平和に暮らす、という話。ブラッド・ピットとか有名どころが本当にどうでもいい役(部屋でダラダラテレビ見ながらハッパ吸ってるニートみたいなルームメイト)で出演してるのもポイント。

クライマックスの3すくみの構造は確かに面白いんだが(劇場でも笑い起きてた)、ちょっとうまく行きすぎかなーという感も。狂信的な愛に支えられて犯罪を犯した主人公たちに何も咎めはなく、自分の親も含めて関係者を皆殺しにしてまるく収めるというぶっ飛んだ話もどうだろうか…。スカーフェイスよろしく、犯罪で金を得た主人公はラストで華々しく死ぬ方が納まりいいような気もするが。