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「ル・アーヴルの靴みがき」を観る。

ル・アーヴルの靴みがき 【DVD】

相変わらず不自然なほどに会話が少なくぎこちない映画世界。アキ・カウリスマキの現時点の最新作。フランスの港町ル・アーブルで靴磨きとしてつつましく生きる男がひょんなことから密航船から抜け出した移民の男の子と知り合い、彼を親戚の元へ送り届けるために奮闘する物語。

移民を扱うというと社会派で問題提起をするような作風を予感させるけど、観てみるとそこまで踏み込まずに社会の片隅で生きる人々の人情ものという方が近い。淡々と物語は進むが、主人公の男が移民の男の子の親戚が収容されている施設に面会に行くときに、「俺の親戚なんだ」というシーンが地味に笑った。無理ありすぎだろ、肌の色から何から似ても似つかないやん！という。