midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

サムサッカー 17歳、フツーに心配な僕の未来」を観る。

フツーに面白かった。内向的な少年が恋や家族関係にもがき苦しんで少しだけ成長するという真っ当な青春映画。そういう意味では、かなり躁鬱的な主人公の「ライ麦畑でつかまえて」とかよりはるかに共感しやすい作りになってるんじゃなかろうか。親指をしゃぶる癖は、なくすのではなく自分の特性として受け入れることで最終的に映画は幕を閉じる。配役も印象的で、母親役にティルダ・スウィントン(すっごい美人で優しい。息子が愛おしいのに距離の取り方を測り兼ねてる戸惑った表情が凄くうまい。)、父親役にヴィンセント・ドノフリオ(フルメタル・ジャケットのデブ役。本作では理屈っぽい息子に手を焼く不器用な体育会系父をうまく演じている。)、友達としてなぜか行きつけの歯医者のキアヌ・リーブス(ちょっと真面目になってみたりするけど、基本はロングヘアの不良歯医者)、恋人役のケリ・ガーナー(美人過ぎないけどなんかエロい)、こまっしゃくれた弟(問題児の兄貴に代わってしっかりしなきゃいけないと思いつつ、兄貴に彼女が出来るとキスの仕方とかを聞いちゃうマセガキ)など、主人公の周囲の人たちに味があって映画にリアリティを持たせてる。

ちょっと違和感を感じたのは、主人公ジャスティンと両親との身長差。男親よりも体が小さいのはそんなに不自然ではないけど、女親よりも小さい息子ってのはちょっと不自然ではなかろうか。両親と立った時の身長のコントラストが凄くてちょっと気になった。キアヌも大きいし。