midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「レゴムービー」を観る。

これはアメリカ行きの飛行機にて鑑賞。面白かった。前回書いた「ファンタスティックMr.FOX」よりも物語としての躍動感、映像表現としての斬新さ、ストーリーテリングなど、かなり高いレベルで越してしまっている感があった。宇多丸のウィークエンドシャッフルでべた褒めされてたのも納得の一本。

やはり、第一には「レゴだけで世界を描写できた」という点につきると思う。主人公の平凡な顔はともかく、カーチェイスの繰り広げられる近未来街、溶岩のあふれ出る岩山、荒れ狂う海の波、他にもすべての舞台と主人公たちが、こともあろうに「レゴ」というCGが発達した現代2014年にはあり得ないくらいリアルなブロック体で表現されているのだ。レゴたちの表情は近年のCGアニメ映画より豊かでないかもしれないけど、この作品より豊かな愛情表現や信頼関係を画面から伝わる映像として表現できた作品って、あまりないんじゃないかと思う。映像面でずば抜けているだけでなく、本作では「特に取り柄のない」「その他大勢」の象徴であったキャラである主人公が実は個性や能力高いキャラを指揮するのが旨いという流れに見せていくのが非常に巧みで、頼りない、自分で何も決断できない主人公が徐々にレゴの世界を救う救世主となっていく様を観客が体験できるのはすごくハラハラドキドキで面白い。極め付きはレゴ世界と現実世界との超越まで果たし、最終的に現実世界もレゴ世界も大団円としてまとめられるのだからほんとに隙のないエンターテイメントに仕上がってる。もはや、面白いというよりも恐ろしい位。