midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

吉田豪「人間コク宝」を読む。

新・人間コク宝

新・人間コク宝

いやー、やっぱり世の中には凄まじい無頼漢たちがいっぱいいるんだなぁと素直に感嘆。修行僧のようなストイックで単調な生活を送る自分からしたら想像もできないようなエピソードの数々。総勢16人のインタビュー集だが、ひとりあたり平均前科2、3犯くらいあるんじゃないか。たいてい、博打・酒・女で破天荒なエピソードを持っている。どの人も面白いんだけど、特に印象に残ったのは以下の人たちだろうか。

月亭可朝(凄まじい博打狂)

ジェリー藤尾(芸能界ケンカ最強)

蛭子能収(この中だと意外とまともな人だと思ってしまう不思議)

ミッキー安川(喧嘩話から他の芸人に対するエピソード、ビートたけしすら若い扱いするスケールのデカさ)

三遊亭楽太郎(ディープすぎるプロレスネタ)

確かにこういう人たちに比べると破天荒な人って減ってるよなあ。デフレのせいかもしれんけど、今の時代に銀座のクラブでホステスと一晩で数百万呑んだり、博打で数億スったり、ヤクザと事業を起こすような人たちってどれだけいるんだろうか。もちろんなくなりはしないだろうけど、こういう「遊び」で生きてる人たちの話はやはり楽しい。