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webエンジニアのメモ

クルーグマン教授の経済入門」を読む。

クルーグマン教授の経済入門

クルーグマン教授の経済入門

山形浩生訳ということで面白いかなと思って読んでみたけど、まだちょっと力不足だった。力不足なのに、山形訳の柔らかい語り口によって、サラっと読めてしまうから怖い。でも、やっぱり読後感として残った知識が薄い。蛸壺的になった経済学理論や政策について横断的にまとめているんだと思うんだけど、その見取り図がうまく消化できなかった感じがある。

もうちょっと丁寧にメモをとって、各章で言われてたことをきちんと要約しながら読み進んでいけば良かったんだろうけど。

とりあえず、経済成長率が上がれば、貿易赤字やら財政政策やら失業やらインフレ。デフレやら大抵の問題は(本書は一応アメリカの経済を想定してるけど、多分に日本の経済にも重なる)解決できると知ったのは大きいかも。個人的には、「いっぱい稼ぎ、いっぱい使う」っていうライフスタイルにそこまで共感できないのでアレなんだけど。また、失業率を低く抑えることによるデメリットとかの話も面白かった。もう一度読めば理解度上がるかしら…。