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「ＳＲサイタマノラッパー」を見る。

SR サイタマノラッパー [DVD]

周りの評判は良かったが、思ったより楽しめず。

何というか、ダメなニートラッパーを描くのはいいけど、映画の作り自体が

貧しくて寂しくなった。

金かかってないだろうなーというセットと出演者。１シーン１カットという撮り方も、何か絵が落ち着きすぎててそれほど面白くない。何より、カメラ１台しかないんか、というのがヒシヒシと伝わってくるのが、出演してたみひろの台詞じゃないけど「痛い」。

ロングのカットもバストアップもなく単調な絵が続くし、音楽もチープ。

まあ北埼玉出身の自分としては、冒頭の車に乗りながら国道１７号線っぽい道を走るあたり、見なれた郊外っぽい寂しい風景（みひろが乗る電車、宇都宮線！）が続くのは楽しめたけど。

物語自体はもがき苦しむ若者を描いていて共感するポイントが自分にもなくはないけど、ちょっとラップに対する情熱とかが最後くらいしか見えにくかったのが残念。ダメな自分を変える武器としてラップをやるのではなく、湧き出る言葉を遮れず口を出るラップとでは大分違う。ってことは最後の最後で「ラッパー」になれたってことなのかね。