midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた」を読む。

Dr. stoneの種本としても有名な本作。Dr.stoneに激ハマりしたし、改めて読んでみた。

Dr.stoneと比較すると物語性やビジュアルの面白さは当然損なわれるが、文章による文明論や、科学文明が消えた後の技術の進展に関する考察は面白い。本書とDr.stoneと比較すると、過去の文明を再利用できるという前提が異なるくらいだろうか。Dr.stoneの世界は過去の文明が朽ち果ててまっさらとなっており、数千年単位で腐食ない鎌倉の大仏などの特殊なものしか残っていない。

ただ、本書で辿る現代文明までの道筋が千空の道筋とは当然乖離することはなく、生き残るための技術から外敵を排除するための技術に至るまでの道のりも大まかに紹介されている。記憶しておくことは難しいが、本書で紹介される技術の上積みの技術で糊口を凌いでいる自分が少し恥ずかしくなるし、社会と技術の必要度や関連の移り変わりについても如実に感じる。