midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

疑惑のチャンピオン」を観る。

ロードバイクを再開したことを踏まえて観てみた。ツールド・フランス7連覇を達成したアメリカ人サイクリストのランス・アームストロングのドーピング問題を扱った作品。事件についてはあまり深く知らなかったけど、ドキュメンタリーちっくで楽しめた。ランス・アームストロング、こんなヒールっぽいキャラだったのね。

問題が根深くなってしまったのは、やはり競技者個人の評判がその競技自体の評判と連動してしまうまでになってしまったことだろう。絶対王者の不正がばれることによって、業界自体が傾いてしまうような状態になってしまうことで、不正に対する自浄作用が働かなくなってしまうという。ドーピング検査を競技者自身が金と権力で握りつぶせてしまうようになると、確かに自転車競技自体に対する信頼が死んでしまう。だから、一度疑われても嘘を付き続けるしかないのだが、全ての関係者の口を封じるのはさすがに出来ないという。バキのジャック・ハンマー理論で言えば、別にランスやチームメイトがやったことって勝つための努力の一形態だと思うけど、現代のルールがそれを反則と言うのならばしょうがない。ポル・ポトの目指した社会みたく「反則がそもそも出来ないようなルール」に出来ればいいのにね。