midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「ダラス・バイヤーズ・クラブ」を観る。

結構前評判良かったから観てみたけど、期待値ほどではなかったかな。80年代、まだエイズがゲイの病だと信じられていた頃に病に侵されたテキサスの放蕩なカウボーイが、既得権益の関連で新薬に慎重だった当時の製薬業界に喧嘩を売ってメキシコやら日本やらからアメリカで未認可の薬を密輸してビジネスを起こし(ダラス・バイヤーズ・クラブ)、医者の余命宣告を遥かに上回って生きるという実話を元にしたお話。マシュー・マコノヒーガリガリになってエイズ患者を演じる。

上記に書いたこと以外、あまり意外なことが起こらなかったのがちょっと残念。いい話でしたね、で終わりというか。当時のアメリカでのエイズの扱われ方がひどくて、それを知れたのは勉強になったかなーと思うけど…。マコノヒーも病を元に自分の価値観を少しずつ変えつつもカウボーイ的な不良感を好演してると思うし、厚化粧したドラッグ・クィーンのようなジャレット・レトも破滅に向かう悲しい男を好演してると思うし、構成も演出も特に文句ない良作なんだけど、心を抉る名作とまでは言えない感じ。