midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「人間コク宝 まんが道」を読む。

人間コク宝 まんが道

人間コク宝 まんが道

結構知らないマンガ家も沢山いたけど、面白かったのは以下の人たちだろうか。

福本伸行(結構本人はダンディで常識人っぽい)

・村上和彦(ヤクザ漫画書く人って、実際ヤクザ経験あるもんなんだなぁと感心)

カラスヤサトシ(なんだ、普通に恋愛できてんじゃん、という僻み)

福満しげゆき(吉田豪に「めんどくさい人」って称されるのもうなずける、過剰な自意識に振り回されてる大人気ない人って感じ。特に結婚したカラスヤに対するdisはすげー醜いなあ。いつまでも自分の人生切り売りしてないで、「創作」してほしいなぁと思う。)

板垣恵介(想像していた程ストイックな人ではなさそうだけど、やっぱ面白そう。実際体鍛えてるみたいだし、オラオラな感覚が本宮ひろ志とか梶原一騎ラインに確かに通じる。)

小池一夫(70過ぎてまどマギ見てるってのは面白いなあ。本人も言うとおり、好奇心とスケベ心は捨てたくないものだ。)

杉作J太郎(こじらせてるのはもちろんなんだけど、色んな仕事やってきたんだなぁと感心。まず、ガロ出身の漫画家だったってしらんかったし。芸人出身かと思ってた。)

・小泉智浩(フツーにドラッグ体験語っちゃってるところ。しかも、悪ぶるという感じがないのが面白い。)

佐藤秀峰(冷徹だけど、プロフェッショナルだなぁと。)

一番読みたくて面白かったのは浅野いにお。彼の作品に対する評価が文化系の人々のバロメーターにしやすいというか、ポジションを語る上で示唆的なのは確か。確かに過剰に感傷的で少女漫画みたいだなと思うことはあるけど、俺は普通に好きだし、うまいなぁと思うんだけど、変にすっぱいぶどう的に嫌う人は多いと思うんだよなぁ。彼自身が好きだという「くるり」に対する距離感にも似てるというか。まぁ、くるりも「好きなバンドのひとつ」だけど見られ方を気にして好きだと言ってるっぽいけど。でも、こうリアルに自分の意識するポジションにおさまれるってのはすごいなぁと思う。ちゃんと着実におもしろい漫画書いてるもんなぁ。