midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「あの頃ペニーレインと」を観る。

多分石川三千花の勝手にシネマあたりで見たイラストが印象に残ってるのだろうが(どっかで見た気がする)、タイトルが引っかかって観た一本。見たらすっきり爽やかな気分になれる良作でした。

アメリカの70年代の景色やファッション・音楽を背景に、売れかけてきてるロックバンドとそのグルーピー女子と、厳格な母親のもとで禁欲的な生活を送っていたロック好き少年の不器用なやり取りを軸に描く。

監督は15歳でローリングストーン誌のライターとしてロックスター達にインタビューしていたとのことで、自伝的な要素も強いという。

メインの話は主人公の成長物語なんだけども、母親やらギタリストやらなかなか面白いキャラが多くて総合的に楽しめる。あまりピンと来なかったけど、70年代のロックが好きな人には音楽的にも楽しめるのだろう。

本作で印象的だったのは意外と景色だったりする。主人公とペニーレインはバンドのツアーに同行するのだが、爪弾かれるギターや歌にかぶせてツアーバスの窓を流れるからっとした空気と地平線の見えるショットのような何気ないショットが気持ちよく、脳裏に残る。