midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

闇の子供たち」を観る。

確かに重い内容なんだけど、なぜかそこまで重く感じない…。

江口洋介の大味な演技のせいか?虐待の様子も、児童売春の現場も結構リアルっぽく見えるんだけど、銃撃戦だったり、NPO団体との対立が何かうそくさく見えてしまう。「映画」というより「ドラマ」的な描写というか…。妻夫木くんの役どころって必要あるか?

江口洋介の、伝える側の倫理って全うできたのか?宮崎あおいは、タイに残って「現場主義」という名の自己満足に浸り続けるのか?流通の仕組みだったり根本的な経済政策とか法を変えないと弱者を資本の力で搾取することは可能だろうけど、やっぱり解決策は提示しきれない。義憤というか、るろうに剣心じゃないけど「目に見える大事な人を守ること」に終始するしかない。それが間違いか正しいかと言われれば、「起きていることは全て正しい」し、資本の前で人間は平等なんだろう。監督がそれを「ノンフィクションの」メッセージとして伝えたいのであれば、届いてる。