やばい。DJhondaがこんなにかっこいいとは思わなかった。
やっぱ日本だとどうしてもファッションのイメージが強くてhondaはダサいってのはデフォルトになってると思うけど、90年代の時期に出してるアルバム何枚かは軒並みヤバい。黒い。
DJのアルバムだからってのはあるかもしんないけど、スクラッチであったりhonda自身のフレーズを割りと前面に出してるし、シンガーにしてもラッパーにしても結構豪華な人選で、向こうできっちり評価されていて人脈も築いてんだなというのが普通に実感できる。最近どうしても強いジャジーでメロウなトラックとは違い、くぐもった、鉛みたいなてらてらした黒さがあって、毛穴が開く感覚がすっごく気持ちいい。
はっきり言って、tribeとかpete rockよりプロデューサーとして好きかもと思ってしまった。dev largeに近いかも。この言葉に出来ない”感じ”は(言葉に厳密に翻訳する作業が面倒ということもあるけど、やっぱり言葉で表現できないのだ)。
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今日は「ガラスの墓標」を見た。サイコーにイカす映画だね。
なんと言うか、見たことないんだけどフィリップ・マーロウみたいな?よれたトレンチコートと濃い煙草咥えて、綺麗なねーちゃんを泣かせる後ろ暗い過去のせいで後ろ暗い仕事してる男の物語、みたいな過剰にハードボイルドなカッコよさをなぞっただけの薄っぺらさとそれゆえの良さみたいなのを感じた。内容じゃない、形式がすべてみたいな。おフランス語の響きもよく分からんけどシャレオツ。
ストーリーは何一つこちらの予想を裏切らないし、画面を眺めてるだけで充分に楽しめる気がする。ヒッピーとかの描写も時代を表してて面白いし、キャラたちのファッションが皆素敵。お手本になりそうな感じだね。
ただ、ハンフリー・ボガードもそうだと思うけどゲンズブールも全然いい男だと思わない。普通のおっさんに見えるんだが…。日本だとショーケンとか優作も大して顔が整ってるとは思わないけど、その辺が野生的でハードボイルドでカッコいい男像だったんだろうか。
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すげーゆるいけど、そこそこ面白かった。やっぱ中崎テツヤって結構面白い気がする。ただの「あるあるネタ」にとどまらない、箱庭的な空間の中で人間同士のやり取りからどう「面白さ」を抽出できるかってのを考えてネタ作ってる気がする。見てて思い出したのはジャームッシュの「コーヒー&シガレット」。この作品ほどカッコ良くはないけど、面白さに対するアプローチは結構似てると思うし、その形式も近いんじゃなかろうか。
あと、板尾や松っちゃんを過剰にありがたがるお笑いファンって苦手なんだけど、この作品の板尾は結構いい仕事してるんじゃないかと思った。演技がうまいとかいうよりやっぱ雰囲気かもしれんが。
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全然知らなかったけどたまたま手に入れたので読んでみる。全然面白くはないんだけど、ちょっと物語として浮いた感じが印象的だった。ここに収められた短編って、どれも中途半端で、何も言えてない物語、という感じがある。このよく分からなさって狙ってるんだろうか?ホント意味ない話しかない。笑えないし、泣けないし、スリルもないし、怖さもないし、道徳的でもないし。何の味もしない透明な話たちだ。