midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「セッション」を観る。

町山智弘VS菊地成孔とか色々と話題になってたのですごく気になっていた。最低という人と最高という人が周囲にいたり。実際に観てみた感想としてはまぁまぁ面白かった、って感じかなぁ。名門音楽大学に進学したひよっこドラマーが鬼みたいな教授のバンドに加入し、認められようともがき苦しむ姿を描いた物語。

正直俺がジャズについてなんたら語れるような身分ではないし、プレイヤーでもないから「これはジャズかどうか?」という問答には興味ない。いや、ジャズっぽくないなーとは思うんだけど、映画として面白ければ別にジャズじゃなくてもいいと思うし。監督自身(まだ若くて同年代)別にジャズを描こうとしたわけじゃないと思う。どちらかというと、支配するもの、されるもの、しようとするもの、されまいともがくものの濃密な人間関係を描きたかったんじゃないか。そういう点では、お互いを出し抜こうとするラストシーンの真剣勝負のようなやり取りは面白かった。

あと、ドラム描写も凄い。主人公の役者さんはもともとドラム経験者なんかと思ったけど、本作のために練習して撮影したというのだからぶったまげた。ラストの高揚感ある激しい演奏は確かに見もの。後、ぶったまげた映像は交通事故起こすシーン。主人公の肩越しにカメラが前を映しながら、横から別の車が突っ込んできてガラスが割れて車体がひっくり返るというシーンなんだけど、一人称に近い視点で自分が事故ったみたいで超ビビった。CGなんだろうけど凄いな。