midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

ゴーン・ガール」を観る。

目黒シネマにて。関係ないけど見に行く前に1時間くらい時間が余って、近くのオイスターバー「FISHHOUSE OYSTERBAR」てとこに一人でいったけど、美味かったし店員さんがめっちゃ親切だったのでお勧め。映画は、デヴィット・フィンチャーが監督した原作ものとのこと。面白かったし、映画として旨いと思うんだけど、ちょっと長すぎるのと、サスペンスとしては爪の甘い部分があるかなーと感じた。NYから故郷のミズーリ州に戻ってきた仲睦まじい夫妻による、突如失踪した妻をめぐるサスペンス・ミステリー。

ネタ晴らしになってしまうが、中盤くらいまではかなり引き込まれる。事件に対して視聴者に与えられてなかった新たな情報が次々に明らかにされていく手法は見事。特に、ベン・アフレックの愛人初登場のシーンとか、事件の描写の中で随時挟み込まれる愛する妻の日記による回想シーンの意味を知ったときとか、「え?マジで」と「騙された」感じを受けたので楽しめた。ただ、中盤以降の妻の行動が不可解なんだよね。恐らく、観終わった観客のほとんどは、妻怖いな!だと思うんだけど、妻は妻で不用意すぎる点が多くて、もっと冷徹に夫を翻弄すればいいのに!とか思ってしまった。妻の殺人だって、「本来なら」必要ないステップだったはずだし、全米で話題の事件の失踪者が、失踪中に見るからにビッチで頭悪そうな不良娘と交流したりしてはいけないのだ。夫を騙す手口はとても優れていたのに、なぜこんな凡ミスをしでかすのか口惜しい。自分の凡ミスのせいで逃走資金を失ったあげく、元彼を引っ張ってきて保護させ、最後には殺して悪役に仕立てるとかいうのも元彼がちょっと浮かばれない。ストーカー気質の元カレよ、お前の永遠のアイドルはもっと頭良ければ君は死ぬ必要なかったよ!

てな感じで、終盤になるとちょっとがっかりした。「結局妻の望む役割を 演じることになる」ベンアフレックのラストの描写も間延びした感じでマイナス。見せ方によってもっと面白くできた気がするんだけどなあ。

あと、関係ないけど本作のベン・アフレック、かなり太めなんだけど、だらしない男を演じるための役作りなんだろうか…。デカいイメージはあったけど、なんかおっさん臭いというか庶民臭いというか。