midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

すげーゆるくてアホっぽい映画。なかなか楽しめた。

ストーリーなんてほとんど抑揚もなく進んでいくし、カメラワークも適当だし、髪型とか服とか靴とか変だし、バンドを追いかけて魚持ってくるおっさんとか意味わかんないし、なぜかジム・ジャームッシュが出てるし、バンドメンバーはウラジミール以外ほとんどしゃべんねーし、でも何か眺めてて楽しい。アキ・カウリスマキってこういう映画撮る人なのか?

のっけのリンカーンは笑った。あと最初の演奏はすごいかっこよかった。あのメロディー好きだなー。音楽はborn to be wildとかも良かったし、床屋のおっさんのギター弾き語りとかも哀愁溢れてて良かった。何かこういう映画鑑賞の仕方を忘れないようにしたいな。いい意味で肩の力抜けるというか。

ニコニコで途中まで見てたんだけど、全然意味わかんねえ。そしていまんとこ面白くもない。画面の中で何が起こってるのか掴めない。これ、どこが傑作なんだろうか?

鬼平犯科帳 23 (SPコミックス)

鬼平犯科帳 23 (SPコミックス)

両親の影響で久々にこのマンガ読む。何か、池波正太郎にしてもさいとうたかをにしてもうまい職業作家だなーと思う。抜群の安定感で、鬼平は悪者をばったばったと倒していく。これを飽きもせずずっと読んでいる両親の精神構造に興味がある。物語ってやはりいつの時代も既にウェルメイドなのだろうか。勿論メディアも声だけから紙、本、電波と進化しそれに規定される形で物語自体も変質していっただろうけど、人間の求める物語って大して変化してないのかなーと思う。あ、そーいえば作中で歌舞伎かなんかの劇に対して、贔屓俳優を見る、という見方をしていた女性がいた。キャラ消費だ、というか現代の宝塚を楽しむための素養のようなものか。

まぁ構造や描写の変わった物語の方が価値が高いとか言いたいんじゃないけど、単純にこの共感できなさってすごい俺の中で新鮮だ。この前見た「ただ、君を愛してる」でもそうだったけどね。逆に泣ける人は俺はほとんど理解不能の他者に写るのだろう。ただ、俺のように相手がこう考えてるのでは?という推測をしないようにも思えるが。今更ながら共生って常に価値の衝突と住み分けの循環の中にあるんだなーと感じる。