midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「ダークウェブの教科書」を読む。

前評判通り、イマイチな内容だった。技術書や学術書のような緻密さを求めると肩透かしを食いそう。それなりのページ数はあるが、説明する上で特に重要とも思えないダークウェブ上のHP画像などをペタペタ貼ったぺージが多く水増し感が強い。もちろん、用語の解説や索引などもなく、本としての体裁も良くない。

本書で解説されるのはtorをインストールしてダークウェブにアクセスしてみる、ビットコインを購入してみるというくらいで、ダークウェブをネットワークのレイヤーや暗号化といった技術的トピックをエンジニア的な視点で仕組みを分析してみたり、ダークウェブをめぐる社会的な役割や歴史を思想的に分析する、といった専門書ではない。どちらかというとダークウェブ上で起きた邪悪な事件や怪しい雰囲気を取り上げる厨二病臭い実話雑誌のような内容となっている。

まぁそれはそれで頭使わず気楽に読めるというメリットでもあるのだが。