midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「事業ポートフォリオマネジメント入門」を読む。

すごく実践的で面白かった。自社サービスをやる会社にいる人間として、現場の状況を知り尽くした感じのある文体が読んでて納得感がすごかった。日本において資本コスト経営がこれまで重視されてこなかった理由だったり、制度会計に追われてきちんとした財務・ファイナンスが出来ている会社の少なさだったり、やろうとしても社内政治的にやりづらかったり、投下した資本の計測ができずデータがないとかいちいち面白い。

これまで投資に関しては面白く感じて情報収集する時期と飽きて放置する時期のムラが大きかったが、投資家というか株主が企業に対して気にする点が銀行などの債権者とどのように異なるか、などの比較説明はとても腑に落ちた。

本書で学んだことは基本知識として頭に入れておける状態にしたい。ROICとかWACCがどのような数字でどのような意味があるか、を知った上で議論できるようにしたいんだよな。日頃から使わないと忘れていくので。