midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

へうげもの」を読む。

ちょいちょいつまみ読みしているへうげもの。「望郷太郎」はじめとして山田芳裕作品は数冊読んでいて、完成された特徴的な絵柄とか色んなジャンルの作品を描いて面白い作家として細野 不二彦氏のようなイメージがある。

本作も特に改めて紹介するまでもないが、一話完結ではないけど物語のどこから読んでも楽しめるなぁと。安土桃山時代の社会の大きなうねりに合わせて主人公のドラマもあるけど、やはりコメディタッチな個人的な趣味(数寄)の話が読んでいて楽しい。ネットも一般流通するような本も無い中で、よくこんなマニアックな焼き物とかについて詳しくなれるよなぁと感心するし、千利休の侘びの観念とか鎧やファッションの流行みたいな当時の美意識も感じられて面白い。ちょうど今の自分と同年齢ということもあって趣味と出世みたいな話に感じられて楽しかった。