midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

佐藤優の「悪の処世術」を読む。

うーん、雑な文章。タイトルと内容も合っていないし、口述筆記してるかのような憶測と事実を並列に語る感じが居酒屋で国際政治を語りたいおっさんに上から目線で解説を受けてる気分になる。引用文献もほとんどない。

そこいらのおっさんよりは教養も情報処理能力も高いのであっさりと斜め読みはできるが、学者や研究者のような知的誠実さを求めると肩透かしを食う。

全然予備知識がなかったので、読んでいて面白かったのはアルバニアのホッジャやシリアのアサド。地政学的にも大国に囲まれて、様々な勢力の均衡の中で独裁者がどのように振る舞い政権を維持していたかというのはなかなかリアルで面白かった。