midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

英米文学者と読む約束のネバーランド」を読む。

面白くて一気読みした。どっぷりハマった約ネバを素材にイギリスの文化や歴史、文学作品などを補助線として楽しむ内容となっている。自分で原作を読んでる中で感じたイギリス文化っぽさに関しては「やっぱそうですよねー」という感じで納得して読めたし、鬼世界の宗教観については多少強引に感じる部分もあったけどユダヤ教キリスト教との対比は面白かった。

一番面白かったのがジェンダーの章で、ノーマンの成長と男らしさの読み解きや、ギーランとの対比は読んでいて全く意識しなかったので目から鱗という感じで約ネバ世界をまた一つ重層的に楽しむことが出来た気がして良かった。確かに自分の人生を道具的に扱い、弱音をはかずに周囲からの重い責任に答えて何かをやり遂げることを推奨される、ってありがちだなぁと。