midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

 「フィンテックエンジニア養成読本」を読む。

思ったより内容が薄いというか役所が作った白書を読んでる感じであまり楽しくなかった。実際、今はフィンテックエンジニアの端くれだが、あまりためになった感じはない。全方位的にバズワードが散りばめられてて、掘り下げが浅い。

既存の金融業を現在のフィンテック企業がどの部分を担ってるのか、とかカオスマップの整理くらいは全体感をつかむという意味で良いかもしれないが、ほとんどの寄稿者の方は自分で手を動かすエンジニアというよりも経営者だったり投資家だった。その中では、LayerXの福島氏はブロックチェーンの社会実装を通して「遠く離れた人を信頼できる社会」を実現できるとカッコいいこと言ってた。

具体的なシステムのアーキテクチャの話としてはfreeのSREである坂井学氏の話はエンジニア的な視点でためになった。サンプルコードが出てきたのもこの章のみ。

あとは、現金決済のインフラ維持にかかるコストは年間で1.6兆にも及ぶと聞いてビビった。紙幣製造やATMの維持コストでそれだけになるらしい。超アホくさい。早く現金なくなればいいのに。