midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「21世紀アメリカの喜劇人」を読む。

21世紀アメリカの喜劇人 (SPACE SHOWER BOOks)

21世紀アメリカの喜劇人 (SPACE SHOWER BOOks)

 

 「世にも奇妙なニッポンのお笑い」に引き続き、アメリカのポップカルチャーを知る上で自分の中で案内人としてとてもお世話になっている長谷川町蔵氏の著作を読む。

timit.hatenablog.com2013年の本なので最新ではないが、タイトル通り21世紀のアメリカのお笑い文化を時代の流れやキーパーソンやジャンルを軸に語りつくす内容。気になった作品は片っ端からamazonプライムで検索してお気に入りに入れていった。ただ、残念なことにあまりプライム登録されていないものも多かった。レンタルすれば観れるんだけど、意外とamazonプライムは1,2年前の話題作はすぐ観れるようになるけど一昔前の映画が観れないこと多いんだよな。あんま需要がないからだろうけど。

話のキーワードになるのは以下のような単語たち。「アダム・サンドラー」「サタデー・ナイト・ライブ」「ベン・スティラーとフラット・パック」「ロマンティック・コメディ」「ティーン・コメディとジョン・ヒューズ」「黒いコメディとミンストレル・ショー」「ウディ・アレンコーエン兄弟」「ジョン・ウォーターズモンティ・パイソン」これら人・番組・作品の要素が相互に連なりあい、アメリカ人が何を笑ってきたかの政治・経済的な背景やメディアの変化・コメディアンとしての生き方や楽屋事情などを愛情たっぷりに分析している。チャド氏の本で知った、ジュリールイスの仕事や日本の漫才との比較文化論も冒頭にちょっと触れている。「サンドラーにとっての高須光聖」みたいな比喩を使ったり、「あるあるネタが通用しない」というフレーズも同じく出てきたり。