■

「サーチ」を観る。

search/サーチ [AmazonDVDコレクション]

 去年話題になっていて観たかった一本。面白かった！突如姿を消した女子高生を父親がネットを駆使して探し求めるというもの。実際に自分の身近な人に置き換えてみても本作のような探し方になるだろうし、めちゃくちゃリアルで色々とシュミレーションしてしまった。

大々的に宣伝されてる通り、全てのカットがスマホやMacやテレビ画面などの何らかのメディアに映し出されたもののみで構成された映画。そのコンセプトありきで何となく作ってみました的な感じではなく、物語を面白く演出するための制約に見えてくる位に良く出来た演出だった。画面を行ったり来たりして逡巡するカーソルだったり、チャットで一度本音を書き殴った後に訂正して返信したり、主人公である父親の精神状態や感情がきちんと伝わるのが「あるある」で面白い。100分程度でコンパクトにまとめられた作品だが、非常に多くの伏線が文字通り「画面の中に」散りばめられていて、主人公が画面上の異変に気づく時に視聴者もきちんと引っ掛かるのが当事者的な臨場感あって良い。「あれ、この風景どっかで観なかったっけ？」とか「この人前もどっかで見たよな？」的な。新たなヒントが増えていくごとに事件の容疑者候補もどんどん変わっていき、あっと驚くラストのどんでん返しまで飽きることなく観れる超優秀エンターテイメント。