midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

 「made in america」を観る。

 ちょっと政治的かつ倫理的なテーマを扱いつつも、それほど深刻にはならずにコミカルでエンターテイメントな仕上がりになっていてなかなか面白かった。父は死んだと聞かされながらシングルマザーの家庭で育った聡明な黒人の女子高生が、実は自分が体外受精で生まれたということを知って調査した結果、街のいけ好かないスケこましの白人男性だったと知ったことで始まる家族の大騒動を描いた、というお話。ウーピーゴールドバーグとテッド・ダンソン主演で、実際にこの後お付き合いに発展したらしい。93年作で、ウィル・スミスが娘に恋するちょっとイケてない男子を好演している。アフリカンな衣服を着てアフリカンな文化に意識の高い雑貨屋を営む女性と、カウボーイハットを着た軽薄なカーディーラーという組み合わせも「ヤンキーくんとメガネちゃん」みたいに正反対なマンガ的でポップな楽しさがあるし、お互いの子どもがいるという既成事実から始まる恋というのも物語としては結構珍しいパターンだと思う。ラストもすっきりと気持ち良いハッピーエンドとなっていて、家族っていいよねとほっこり出来る良作。