midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「ハゲタカ」を観る。

ハゲタカ

ハゲタカ

 

 もう10年前の映画なのか…という本作。原作もドラマも観てないが、そういえば新卒の頃の先輩が勧めてたなぁ、という何となくの記憶も残っていたが、初めて見てみた。話の核となるTOBの金融的な見地での整合性やドラマの盛り上げは面白かったんだけど(敵対的TOBに対する防衛的なTOBホワイトナイトという、みたいな学びもあったし)、ファンドマネージャー同士の猿芝居がチャチくて幻滅だった。

2時間ドラマみたいな安っぽい演出とか歌舞伎みたいなコテコテのセリフ回しとか大仰な音楽が全編にわたって続くのでなかなか観る気をそがれる。ファンドマネージャ同士が個人的な繋がりあったとしても、どう考えてもおかしい場面やタイミングで直接相対して安い挑発をしかけたり、札束をばら撒いて拾えよ的なシーンとか、敗者が道端でナイフで刺された挙句ホームレスに根こそぎ金を奪われて土砂降りの中で息を引きとったりとか、別にそんなケバいエピソード要らなくない?という感じ。過剰にドラマチックにしようとせずに、もっとドキュメンタリーちっくに撮ればいいのに、と思ってしまった。「ハドソン川の奇跡」みたいな感じでさ。