midnight in a perfect world

webエンジニアのメモ

「水野仁輔の本当は教えたくないカレー東京最好の100店 RETURNS」を読む。

今年になって急にインドカレーにハマりつつある。きっかけは北池袋に出来たネパールカレー屋の「らぷし」でビリヤニを食べたことなんだけど、これが感動的に美味くてハマってしまった。

https://tabelog.com/tokyo/A1322/A132201/13204486/dtlmenu/photo/

このお店去年の末に出来たばっかりで、池袋に行くときにいつも見かけてあんまりお客さん入ってなくて大丈夫かなーと思いつつ見てたけど、すごく美味いので応援したい。ここでバスマティの美味さを知った気がする。勢い余ってスパイスとバスマティをamazonで購入してしまう始末。去年、おととしは大分焼き鳥にはまったけど、今年はカレー店行脚してみようかな…。

んで、ちょっとまた勉強しようと思って読んだのが本書。今のところ洋風カレーやタイカレーへの興味はインドカレーに及ばないのでどちらかというとインドカレー店の紹介に惹かれてしまうが、上記だけにとらわれない独創性にあふれた色んなカレーを紹介しているので楽しめる。その紹介も、カレー番長である著者の店へのファンレターという体裁になっており、偏りに満ちた愛せる文章となっている。巻末では小山薫堂(カレー好きらしい)との対談が収録されており、「ラーメン屋は宗教家、カレー屋は哲学者」というフレーズが出てきてなるほどなーと思った。どちらも料理の心得がそこまでなくても参入しやすい飲食店ではあるけども、ラーメン屋は当たると主人が教祖化して暖簾分けして広げていく野心的でビジネス的な成功を夢見る人に受けるのに対して、カレーはスパイスの魔力に憑りつかれた人が哲学者のように一人こつこつと研究し、あまり世俗的な成功を夢見ずにいるために、主人が亡くなってしまったりするとその研究成果が潰えてしまうという問題があるという。現在、日本で本格的なカレー屋を開いた主人の第一世代が60代に差し掛かって引退する店が出てきており、カレー遺産協会的な組織を作って保護していくべき、なんて話が語られている。この辺はカレー屋主人とのネットワークが厚く界隈の情報を知りつくした両人ならではの意見で、なるほどなーと思った。

とりあえず、いくつか通勤圏内にあるお店もあったので途中下車して寄ってみたいと思う。